黄金時代、ネタバレ注意


 

昔の方が良い時代だった
あの頃に戻りたい

それは誰でも思うことだろう

自分もよく学生の時楽しかったな
ストレスが無かったなと
思い出すことがある

何より楽だった


もっと時代を遡れば、
テレビができた時代や
バブルで景気が良かった時代もある

音楽やファッションに魅了された時代

純粋で美しい


昔は、あの頃は
黄金時代だった


果たして本当にそうだろうか?



映画
「ミッドナイトインパリ」
を思い出す


(ネタバレ注意)


映画脚本家をやりながら
小説家を目指す主人公
ギル・ペンダー

結婚を目前にしている彼は
彼女の親の仕事の関係により
観光でパリに来ることになる

1900年代初期のパリに
情熱を捧げる彼は当時が
黄金時代と思っていた。

彼の書く小説は
周りの人間には理解してもらえない

彼女や知人と
ワインの試飲会を終え
夜パリを1人散歩する

夜0時に鐘が鳴り
1920年代のプジョーが目の前で止まる

ワインを飲む気品のある人達が
乗れよ乗れよと招く

人違いだろう、と
ギルは断るがあまりにもしつこく誘うので渋々車に乗ることに

連れてかれる先にて出会うのが
崇拝する時代に生きていた
フィッツジェラルド夫妻や
ヘミングウェイだった

神と拝むほどの小説家が目の前に

自分が小説を描いてることや
悩みについてのアドバイスを貰う

次の日、原稿を
知り合いに見せるという約束する

朝、
彼女に昨晩の出来事を話すが
到底理解してもらえない


夜0時に再び車に乗り
ヘミングウェイに会う

堂々としていないギルに

最高な女と恋をしている時、
抱いてる時1番死から遠ざかる。
たぎる情熱で死の想念を取り払っている
闘牛士や狩人は勇敢だ。
男なら胸を張って生きろ
とアドバイスする

原稿を知人のところへ持っていくと
そこにはあのピカソが
愛人の女性を描いた絵で討論していた

愛人の名はアドリアナ
とても美しく繊細な女性だ

アドリアナと会話し
たちまち惚れてしまう


次の日の夜
パーティでアドリアナと会い
外で散歩をすることに

アドリアナもギルに好感触

だが、
結婚を目前にしている彼女がいると知り
フラれてしまう

そこで声をかけてくれたのが
画家のダリや
映画監督のルイスブニュエル
写真家のマンレイ

突拍子のない発言などから
シュールな発想を思い付く

2000年代に戻り、
古本を見つける

当時のアドリアナが書いたもので
"ジル"ペンダーと書かれた男性の話だった


ピアスを買い、
パーティでアドリアナと再開する

アドリアナに思いを伝え
2人は口づけを交わす
ピアスを渡し、とても気に入ってもらう


そこへ一台の馬車が2人を迎えに来る

乗って行った先には
更に昔の1800年代の
ベルエポック期だった

驚きを隠せない2人の前に現れるのは
 
画家の
アンリ・マリー・
レイモン・ド・トゥールーズ、
ポルゴーギャンとエドガードガ


アドリアナはその時代が好きで
黄金時代だと思っていた

だが彼らは
1300〜1600年代のルネサンス期
が黄金時代だと言っていた

ギルはあることに気づく
自分らが思う黄金時代には
抗生物質などの発展している物が
無いということに

現在は不満なものだから
また別な時代に憧れてしまう

このまま過去にいたら
価値のある物が作れない

価値のある物を作り出したかったら
過去への憧れや幻想は
捨てなきゃいけない

今自分がどうするかが大事だと言うことを


映画の内容書きすぎたけど
パリの街、登場人物、音楽
絵やアート、魅力たっぷりだから
見てね
  


過去を思い出して悔やんだり
羨ましくなったり
それは誰にでもあるけど

今ある事を大事にして
未来への期待を築いていきたい


今過ごす現在が黄金時代なんだと

そう気づかせてくれました





この辺で失礼

またね











minato ha'r'ten

服作りしてます、お手柔らかに

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